新たなる世界

新たなる世界

「新たなる世界」のカードに描かれているのは、生まれ変わった聖なる都エルサレムが、雲に包まれ天から降りてくる場面です。このビジョンは、神と人とが一つに結ばれたことを物語っています。
 都はまるで宝石であつらえたかのようにきらめき、高くそびえる城壁に守られています。ここには教会や修道院などの聖所はありません。それというのも、都そのものが聖なる場所であるからなのです。
 この都の四方にある門はいつでも開け放たれ、誰でも入ることができます。しかし、神に背く者たちだけは入ることができません。この都には、今もこれからも、およそ翳りと呼べるものは存在しないでしょう。痛みや苦しみ、恐怖、死は、すべて過去のものとなったのです。