「神の怒り」のカードに描かれているのは、崩れたバビロンの都です。
バビロンの都は、悪魔の住むところ、あるいは汚れた霊の巣窟とされています。そこに住む人間たちは悪魔を崇拝し、肉欲に溺れ、贅沢な暮らしをほしいままにしていました。さらには、神のことばを伝える者たちの命を奪うことさえあったのです。
そうしたバビロンの人間たちの行いは、神の怒りに触れました。そしてついに、この都は消し去られます。
崩壊したバビロンの上では、「倒れた、大いなるバビロンは倒れた」と叫ぶ天使の声が響き渡っています。それからまた別の天使がやってきて、「悪魔とその像を拝み、悪魔の刻印を受けた者は、火と硫黄とで昼も夜も絶え間なく苦しめられるだろう」と叫びました。