「境界」のカードに描かれているのは、命の書を手に持った天使です。雲に包まれながら降りてきた天使は、右足を海の中に、左足を地の上に踏み下ろしました。頭には虹を戴き、その顔は太陽のように光輝いて見え、左手に大きな書物を持ってこちらに見せています。
ヨハネはその書物を食べるようにと言われます。「書物を食べる」というのは、神の啓示を受けること。そして彼は、神のことばを広く世に伝えるよう命じられます。
しかし、ヨハネは神への深い愛を持っているがゆえに迫害され、流刑された身。そんな境遇にある彼にとって、神のことばを人々に伝えるのは簡単なことではありませんでした。それは、命と引き替えの行為ともいえるでしょう。しかし神の啓示を受けたことで、彼は己の歩むべき道をはっきりと見いだしたのです。