「死の鎌」のカードには、天から伸びる手と巨大な鎌が描かれています。これは地のぶどうを刈り取っている場面です。
鎌を持った天使に、別の天使が「その鎌で地のぶどうを刈り集めなさい。」と呼びかけました。そうして、鋭い鎌が地上に振り下ろされたのです。
「地のぶどう」とは、神の教えに背く、悪魔やその使いである獣、およびそれらの偶像を崇拝した人間たちのこと。彼らは神の怒りに触れたために、鎌によって刈り取られ、神の怒りの酒ぶねに投げ込まれたのです。
酒ぶねとは、ワインを作るときにぶどうを入れる液槽のことで、その中に人が入って足でぶどうを踏み、果汁を搾ります。神の怒りの酒ぶねに投げこまれた者たちはぶどうのようにつぶされ、酒ぶねからはおびただしい量の血があふれ出しました。