「逆転の木」のカードには、逆さになった「生命の木」が描かれています。
本来、木は大地に根を張って養分を吸い上げて生長していきます。しかし、天地が逆転していることによって、この木が大地を支えているようにも見えます。それこそが、この木の役割なのです。
また、この木は毎月、人々の食糧となる十二種の実をつけます。カードには一つだけ地面に落ちている実が描かれていますが、これは実が熟して地に落ち、やがて腐敗して養分となることを暗示しています。すなわち、命が循環していくことの象徴なのです。
さらにこの木の葉は、人々に癒やしをもたらします。生命の木は、この地に住む人々にとってなくてはならないもの。命をはぐくみ、日々の暮らしを支えてくれるものなのです。