「石臼に立つ子羊」のカードに描かれているのは、ほふられた聖なる子羊と四つの生き物の姿です。
手前に獅子、左奥に水がめを抱えた人間、さらにその奥に大きな角を持った雄牛、右側に羽根を広げた鷲がいます。これら四つの生き物はそれぞれ四大元素の火、水、土、風であり、十二星座の中の明るい星でもあります。すなわち、この世界を構成するものの象徴といえるでしょう。そして、その中心にいる最も小さく非力な子羊が、世界を変える鍵となるのです。
このカードは、子羊の行いによって、世界が変わり始める瞬間を表しています。ただし、「変化」にはときに苦痛を伴うこともあり、あるいは何らかの犠牲が必要となることもあるでしょう。