「婚姻」のカードには、白い服をまとい、右手に赤いバラを持つ女性が描かれています。彼女の足下には一匹の子羊が、まるで寄り添うようにして立っていますね。
このカードに描かれているのは、男女の結婚ではありません。そうではなく、聖なる子羊、すなわち神の子の意識と人間の意識とが一つに結ばれることを意味しているのです。
また、子羊と女性が緑豊かな大地に立っているのは、「豊かさ」や「繁栄」の象徴。神の子と人間の意識が結ばれることによって、すべてが良い方向へ変化していく暗示です。
聖なる子羊と女性は、大いなる祝福に包まれています。神の宴の準備はすっかり整いました。そこにはさまざまな生き物が招かれ、けれど神の名を汚そうとする者は一人もいません。神の意識と人間の意識とが強く結ばれる瞬間は、もう間近です。